スワヤマスワメシ

山好き夫婦の山と山メシの記録など

2019年5月 残雪の穂高 コブ尾根

上高地から岳沢を見上げています。
今年は雪が多いようです


岳沢小屋に到着です。
曇り予報の為かGW開けて間もない為かテントは少ないです


写真中央やや右のコブ沢を上がり大岩の上部からS字状のコブルンゼに取り付きます。3年前は大岩下部から取り付きましたが雪渓が割れ初めていたので通過は危険と判断し上部から取り付きました。勾配が緩いため下部よりも上部からの方が安全のようです。


コブルンゼの上部、もうすぐマイナーピークです。
コブ岩峰の手前には先行するTガイドパーティが見えています。


マイナーピークからはスノーボラードを使用して10m弱の懸垂下降です。降下点は細い雪のリッジですので注意して降りていきます。


マイナーピークは雪庇にも注意が必要です


コブ岩峰の登攀は2ピッチ。
1ピッチ目凹角の出口が少し良くなく三級プラス程度でしょうか。
2ピッチ目は薄かぶりのフェイスは直登せず右からトラバースし岩峰トップへ抜けました。一部扇沢側に体を持ち出す高度感のある一歩がありますが、よく見ると足元の一段低い位置にスタンスがありますのでそこに左足を降ろすと楽に通過出来ました。


コブ岩峰からは20mの懸垂下降で狭いリッジに降り立ちます。
50mロープの折り返しで届くことが出来ました。


南稜を終え扇沢を降るYガイドパーティが見えています。シャモニーの氷河を渡っているようです。


コブ岩峰の懸垂下降を終え、岩稜混じりの雪稜をひと登りでコブ尾根の頭に到着です。
先行パーティの方が登攀中です。

コブ尾根の頭に到着です。
ジャンダルムが迎えてくれました。


コブ尾根の概略ルートです



雪のルンゼから緩く狭い雪稜の通過、スノーボラードの懸垂下降、ハイマツの岩稜から草付きとアイゼンの岩壁登攀、岩稜歩きから雪沢の下降と変化に富んだ素晴らしいアルパイン山行でした。